はちのわのミツバチたち

with コメントはまだありません

今春、花組・星組・雪組の3群からスタートした、はちのわのミツバチたち。
まだまだ駆け出し…技術的な意味でも、群を増やすことは課題のひとつですので、5月下旬に群の分割にトライしました。
女王蜂が産まれる王台(自然王台)をさかんに作っていた元気な星組から1群…これは「空組」とすることにしました。
王台は無いけれど、その分とても穏やかで蜂蜜もたくさん集める花組からも1群…これは「月組」とすることにしました。
月組については、「女王がいない!大変だ〜!」…と、働き蜂たちに王台(変成王台)を作ってもらうところから。
ちゃんと作ってくれるだろうか…とドキドキしていましたが、立派な王台を作り、働き蜂達が慈しむようにとりついていて、ほっとしていました。
しかし、結局…
月組の女王蜂は、原因は分かりませんが生れ出る前に王台の中で亡くなってしまったらしく、働き蜂が産卵を始めてしまいました。
(働き蜂の針は、卵管が変化したものです。女王蜂のフェロモンが働き蜂の産卵を抑制しているそうなのですが、働き蜂の「このままでは私たち、だめになってしまう…!」という危機感・使命感から産卵が起こるのでは…と思ってしまいます。)
しかし働き蜂は、無精卵(=オス)しか産むことができないため、群はいずれ滅びるしかないのです。
月組には、どこか絶望感がただよっていました。
「つらい思いをさせたね…」と月組の蜂たちに申し訳ない気持ちになりました。
こういう事態は珍しくないとは聞いていましたが、実際に起こると、まさかという気持ちでうろたえてしまいました。
大先輩に電話で相談し、月組のミツバチたちを他の群に合同することにしました。
幸い空組は、立派な新女王が既に産卵を開始し順調だったので、ここに月組の働き蜂たちを入れてもらうことにしました。
どうか、ケンカしないで仲間に入れてあげてね!と願いながら、月組の蜂たちを空組にふりいれました。(においで仲間を区別するので、においをかく乱させながら)
大きな混乱もなく、うまくいったように見えましたが、いろいろ気がかりなまま1週間…
そして1週間後…空組は落ち着いていて、女王も順調に産卵を続けていました。
どの蜂が月組の子だったかは知る由もありませんが、追い出されて死屍累々というようなこともなく、無事に仲間にいれてもらえたようです。
ということで、現在はちのわのミツバチは花・星・雪・空の4群です。
少群ですが、現在のところ一週間毎にしかミツバチ達に会いに行けないため、ケアがきちんとできる範囲内でと考えています。
また、これからもきっと何かしら事件が起こるのだろう…と思いますが、ミツバチのことをもっと理解するよう努力して、ひきつづき丁寧に愛情をこめてミツバチたちに接していきたいと思います。

IMG_6592
すっかり緑が濃くなった蜂場のある森
IMG_6587
一番奥から、空組、花組、雪組、星組
蜂場のある森
蜂場のすぐ裏には八ヶ岳を源流とする小川が流れています

Leave a Reply