みつろう精製

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冬の間に、みつろうの精製をします。
シーズン中に集め保管しておいた蜜蓋やムダ巣を精製して、みつろうと呼ばれる状態にします。

日本では「みつろう(蜜蝋)」ですが、英語では「Bees Wax」です。
ミツバチが体から分泌するものなので、英語での意味の方が本来は正しいといえます。

「蜜蓋」は、ミツバチたちがはちみつを完熟させた時に蓋をかけたもので、採蜜時に削り取ります。

蜜枠の表面の白い部分が蜜蓋です。蓋の下には完熟はちみつがつまっています。
削り取った蜜蓋

「ムダ巣」は、産卵がさかんでミツバチが増えていく時期にミツバチがどんどん巣を拡張し、巣枠以外のところにはみ出して巣を作ったりしたものを、管理の都合上取り除いたものです。

コツコツ集めておいたムダ巣

これらを、お湯で溶かします。そして濾して蜜蝋以外のゴミなどを取り除きます。
冷めると、上部に蜜蝋が固まるというわけです。
細かいゴミがなくなるまで何回か行います。
下の写真の、左が蜜蓋だけを精製したもので、右がムダ巣を精製したものです(1回精製)。色が全く違います。
蜜蓋は蓋のためだけに作られた蝋なのに対して、ムダ巣部分は育児圏にあるので育児に使って色が濃くなったり、花粉がついていることが多いためです。

冬はこのような作業も含めてゆっくりやっておこう…と思っていたら、あっと言う間に立春を過ぎました!
本当の新年、新春です。
そろそろミツバチも始動です…エンジンをかけなければ!

キツネさんがやってきました
これはなんでしょう?エビフライ…?いえ、リスが食べたあとの松ぼっくりです!