星組、解散

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昨年からの女王が産卵をしなくなってしまったため、空に放ってさようならをし、新しい女王と交代させようとしていた星組のその後です。
新しい女王は迎え入れられただろうか…と中を確認すると、驚いた事に一部分に蜂児があり、王台がいくつか作られていました。
しばらくどういうことか分からなかったのですが、どうやら、旧女王は、最後わずかに産卵をしていたらしく…そこから働き蜂たちが旧女王の血をひく女王を作ろうとしていたのです。
ということは、せっかく譲っていただき導入しようとしていた女王は、消されてしまったのです。
わずかとはいえ、産卵を見落としていたのは痛恨のミスでした。
しかし、新女王が産まれたとしても、その頃にはもう雄蜂などいないし、交尾ができないのでは…と思ったのですが、せっかく星組がわずかな卵から作った王台を壊すのも忍びなく、奇跡を願ってみることにしました。
翌週、小さな女王蜂が産まれていました。
もう10月も半ば、交尾は難しいかなと思いましたが、でももしかしたら周辺の蜂場に雄が残っているかもしれない…と、待ってみることにしました。
翌週、産卵はしていませんでした。
もう1週…と引き延ばしてみましたが、翌週も、やはり産卵はしていませんでした。
奇跡は起こりませんでした。
このままでは、働き蜂達は歳をとる一方で、群は消滅してしまいます。
この未交尾の女王を廃して星組をどこかに合同させるしかありません。
新女王がもう少し早く産まれていれば…と残念でなりませんでした。
もっと早く、旧女王の処遇を決めれいればよかったのでしょう。
女王蜂を空に放ち、働き蜂たちを2つに分けて、他の群と合同させました。
子育てをほとんどしていなかった分、はちみつをたっぷり貯めた巣枠とともに。
合同後、星組の巣箱があった場所に、星組の働き蜂達が少し集まっていました。
合同の後はよくあることで、こういう場合放っておくと、不思議な事にたいがい隣近所の群に入れてもらえるようなので(これも面白い現象です)、かわいそうだけれど放っておこうと思ったのですが、石の上にこじんまり集まったままでいます。
よく見ると、放った未交尾女王蜂が戻ってきていました!
働き蜂たちはそこに集まっていたのです。
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しゃがみこんで見ていると、女王蜂が飛び、私に向かってきました。
手にのせ、「ごめんね、本当に残念でならないよ…」と話しかけると、再び飛び立ち、どこかへ去っていきました。
私の不手際を、責めたかったのかもしれません。
女王蜂は、2週弱の間、何度も交尾飛行に出たのかもしれません。
その度に、雄蜂に出会えず交尾できないまま巣に戻り、働き蜂たちをがっかりさせる事を繰り返したかもしれません。
そう考えると、かわいそうなことをしたなぁ…とまた落ち込んでしまうのでした。
集まっていた働き蜂達は、その後間もなく解散していなくなっていました。
働き蜂たちも群の存続をあきらめていて、戻って来た女王蜂を諭していたのかなぁ…などと勝手な想像をしました。

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