悲喜こもごも(悲しみ編)

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ミツバチを飼っていると、嬉しいこと悲しいこと、いろいろ起こるなぁ…と実感しています。
勢いを盛り返そうという試みもむなしく、元気がなくなっていった元・雪組。
群を生かす方法としては、女王蜂を取り除いて他の群と合同させることなのですが、女王を処分することをためらって、できずにいました。
そんなモヤモヤの中…、1週間ぶりに会いに行くと、元・雪組の巣箱に、日本ミツバチが出入りしています。
巣箱前にはたくさんの蜂の亡骸が。
いやな予感がして巣箱を開けると、中はすっかり日本ミツバチたちに占領されていて、元雪組の働き蜂は数える程しか残っていません。
女王蜂の姿も消えていました。
日本ミツバチの盗蜂に遭い、抗争の末、元雪組が負けてしまったのです。
早く合同を決断していれば、働き蜂だけでも救えたのに…養蜂家として失格だなと落ち込みました。
現状、週に一度しか様子を見ることができないのも、こんな時は早期発見できず困ります。
盗蜂とは、自分たちの貯蜜が足りなくなったミツバチが、他の群の巣にはちみつを盗みに侵入することです。
西洋ミツバチ同士、日本ミツバチ同士、また西洋と日本の間、いずれも起こりますが、まさか日本ミツバチに襲われるとは…。
近くで飼われている日本ミツバチでしょうか。
日本ミツバチのことを憎らしいと思ってしまいました。
 
それから、新・雪組。
新女王の元で活動を開始していたのですが、産卵数がガクッと減ってしまい、あれれ…という状態でした。
養蜂の言葉でいうと「不良女王蜂」(グレているわけではありません…)なのかなと思いつつ、他の群から蜂児枠を入れたり、もう少し様子を見てみよう…とやっていたのですが、群の勢いが弱くなってきてしまいました。
このままでは元・雪組と同じ末路をたどってしまう…と、意を決し、女王蜂を除いて他の群と合同させることにしました。
「女王よ、ごめんね」と言いながら、女王蜂をつかまえようとしたら…なんと女王蜂が小走りして逃れ、飛び立ったのです!
ゆるゆると飛び、私の体にとまりました。そしてつかまえようとするとまた逃れて飛び立ち、木のかげに隠れて見えなくなってしまいました。
そのまま、数時間待っても女王は巣箱に帰ってきませんでした。
女王がいなくなったことに気づき、羽を震わせ、ざわざわしはじめた働き蜂。元・花組(あいかわらず元気)に合同しました。仲良くしてくれますように。
今回は働き蜂と、残っていたわずかな蜂児は救うことはできました。
女王に直接手を下す事は図らずも避けられた形ですが、女王はどうなったろうか…と気持ちは沈みます。
新女王が誕生し、無事交尾飛行を終えて産卵を確認した日、嬉しくて乾杯したことが思い出されます。
しかしこういう出来事に、いちいち動揺していたら先が思いやられます…
もう少し毅然と対応しなければいけません。

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