やってみる

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冬の間茶色だった景色に、日に日に緑やピンク、黄色といった色彩の割合が増えてきています。
先日梅が咲き、近くの桜も間も無く満開というところでしょう。
桜が咲くとなぜかいつも雨が降るように思いますが、
散らずにがんばって、なるべく長く楽しませてほしいです。

梅の花(4月17日)
こぶしの花(4月17日)

辛夷(こぶし)は生薬としても利用されるそうです。
鎮痛薬として頭痛などに効くとか。
花が咲いているうちに採ってみようかと思ったのですが、使われるのは主に蕾だそうで、時すでに遅し…
とりあえず、花の香りをじっくり嗅いでみると、スゥッとする、確かに何か薬効のありそうな清涼感のある香りがしました。

近くの温泉施設近くの桜(4/23)
たんぽぽとスミレ(4/23)
ハナモモ(4/25)
アーモンドの花(4/25)

自分でなんでも作ったり、できることを増やし、生活力をアップしたいと思っているので、とにかくいろいろやってみようと思っています。
季節は待ってくれずどんどん進んでいくので、つい気持ちがあわあわしてしまいます。
そのわりに、おおむねタイミングを逃して出遅れがちです…

4月の初めに開始した夏野菜の育苗も、少々スタートが遅くなりましたが、今のところおおむね順調に育ってくれています。
育っていく芽を見るのが嬉しくて、ついじーっと眺めてしまいます。

ちなみに、植え替えの必要のないポット(ジフィーポット)に最初に蒔いたタネは、いずれも芽が出た後になぜかヒョロヒョロにしか育たず。
私の管理がよくなかったのかもしれませんが、遅れて追加で蒔いたプラスチックのプラグポットの方が順調です。
タネと土は同じなのに謎です。

また、10年前に購入したまま蒔いていなかった「黒十全茄子」という固定種のナスのタネ、長寿命と書いてあったのでダメ元で蒔いてみたら、ほぼ全てが発芽しました。すごい!

それから、自分で育てて乾燥させキッチンに放置していた唐辛子のタネ、これもダメ元でタネを採って蒔いてみたらこれも全て芽が出ました。びっくり!

ジャガイモは、今まで適当に植えてもまぁまぁ収穫はできたのですが、今年は「浴光育芽」という手順をふんでやってみようとしています。収量が増えるでしょうか。

また、サツマイモも、苗を買っていましたが、今年は自分の採ったサツマイモから苗を育ててみようとしています。
でも、開始が遅過ぎたと思われるので、芽が出たとしても植え付けに間に合わないかもしれません。

だいたいが初めてのことなので本やネットで調べながらやっていますが、人によって違うやり方があったりしますし、「はたして、これで大丈夫かな…?」と常に頭の中に疑問符が浮かんでいます。

しかし、かように何事も、実際にやってみないと分からないものです。
失敗するかもしれないというのも前提として、そこから次に活かせばよいので、とりあえずやってみようと思っています。

直射日光にあてるのはあまりよくないようですが?
今年はうちの定番キタアカリに加え、出島と十勝こがねも植えてみます
一番左は、スーパーで買ったサツマイモに勝手に芽が出てきていたものです

話は変わりますが、

ずっと積ん読状態だった『猟師の肉は腐らない』という本をやっと読みました。
福島の山奥で、頼もしい相棒の犬とともにたくましく暮らす猟師のお話です。
これだけの生きる技術を身につけていたら、何が起こっても怖いものはないなという最強の生き方であり、かつ、なんと豊かで幸せな生活だろうかとあこがれてしまいました。
対して私ってなんて何にも知らない、できないのだろう…と落ち込むほどでした。
ここまでのレベルは無理でも、私も少しでも生活力をアップしたいなぁと思っています。
きっとほんの少し昔までは多くの日本人が身につけていたこういった生活の技術は、今はかなり失われてしまったのだろうな…と残念に思いました。
少しでも取り戻したいものです。

また、猟師なのでもちろんイノシシやウサギなどを捕り命を奪うわけですが、彼はしとめた獲物は全ての部分を無駄なく利用し、命を奪ったイノシシには一頭一頭戒名をつけ墓をたててているというエピソードがありました。

私は、人付き合いで食べる時以外は肉は食べていません。
15年ほど前に、自分で殺せない生き物は食べないようにしよう、と決めるきっかけがありました。

現代の大規模畜産の主流のような、動物をモノのように扱うやり方は、本来人間がしてはいけないことだと思っています。
感謝して食べればいい、というような範疇を逸脱していると私は感じます。
そこを見ないようにして気軽に肉を食べる快楽だけを求めるのは、違うんじゃないか…と思っています。

でも人は全員肉食はやめるべきだ、と言うつもりはありませんし、意見を押し付けたり人間関係がギクシャクするまでの拒否はしていません。
その人が自分から気づかない限り、考えを変えるのは難しいことです。

猟師の彼のように、自分の責任で命をいただき、丁寧に扱うのが、本当は人間の本来の姿だと思います。
そこには自然への敬意と感謝があります。

とはいえ、自分が食べなくても、例えば猫は肉食…キャットフードにはチキンだのビーフだの、どこかで命を奪われた動物の肉が使われています。
自分のニワトリは可愛がって生かしておくのに、よそのニワトリはいいのか、というジレンマに悩む今日この頃です…

タラの芽