名古屋の思い出

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めでたく春分を迎え、ミツバチたちの越冬全群成功!と宣言します。
ミツバチもがんばってくれたし、自分もよくやったぞ!とほめてあげたいと思います。

今年は春が早いようです。
東京ではもう桜が満開?とか。史上最速とききました。
こちらの桜の開花は例年4月の下旬ですが、早まるつもりで準備をすすめていこうと思います。

ミツバチたちはひきつづき元気に育児をすすめています。
少し前に福寿草が咲きました。
やっとタンポポやクローバーの葉が顔を出してきました。
あと、サンシュユの黄色い小さな花がほころんできました。

まだまだ景色は白茶い感じですが、ミツバチたちはどこからか、黄色やオレンジ色の花粉を運んできています。
花粉の色を見てすぐ「これは◯◯の花粉だ」と判断できるほどになれば、今何の花が咲いていると分かって楽しいでしょうね。

オレンジ色の花粉はたぶん、少し遠くで咲いているタンポポ
サンシュユ

さて、大変遅くなりましたが(なかなか簡潔にまとめられず、ズルズル遅くなってしまいました)、去る2月16日に開催された、名古屋での養蜂産業振興会の講演会に参加した際の話を書きます。
(養蜂に関わっている方に参考になるかなと思って書くので、一般の方には興味のない話かもしれません、すみません。)

講演は干場英弘先生による「分蜂制御・蜜量倍増養蜂」「時差式ダニトラップ総合防除について」がメインでした。
時差式ダニトラップについては、養蜂産業振興会の会報のバックナンバーにも記載があり、会員でなくても購入できるようです。
ただ、ノウハウはアップデートされていくようですので、最新情報もチェックしていきたいです。

養蜂に関する書籍、いろいろ読んできたつもりですが、個人的な所感としては、国内の本はどれも何か肝心なことや、「そこ詳しく知りたいのに!」という点が明確に書かれていないもどかしさを感じることが多かったのですが、干場先生の『蜜量倍増 ミツバチの飼い方』(農文協)には、おさえるべき養蜂の基礎が書かれていて良書だと思います。

干場先生は「ビースペース」を8mmに保つこと、育児圏と貯蜜圏を分けること、という養蜂の基本を守ろうということを提唱されています。
いずれも、日本の養蜂ではそれを守っている養蜂家のほうが少ない感があり、ビースペースは12mmのコマをつけて拡げたり、育児圏の貯蜜も採ってしまったりということがわりと当たり前になっています。(はちのわではいずれもやっていません)

「大規模養蜂での時差式トラップの実践例」として、群馬で創業70年、1000群を保有しているという養蜂園の方のお話(録画)を聞くことができました。

その養蜂園さんは、従来のダニ対策から4年をかけて干場先生の提唱するやり方に切り替えたところ、2022年は過去最高の収穫量となったそうです。
(ただ、2020年と2021年は花が咲かず過去最低だったとか。歴史ある大規模養蜂園さんでもそんなことがあるんだぁー…と、ちょっと気が楽になったといいますか…)

今回、講演の内容も実践的で有意義なものでしたが、講演後の質疑応答もよかったです。
各地の養蜂家の方々の現場の話を聞けるというのは大変参考になります。

ある養蜂家の方から、昨年ダニ被害がひどく、アピスタンを7年ぶりに使用したが、全然効果がなかったのだが…?という質問がありました。

アピスタンは耐性ダニが出て効果が出なくなっていることが問題となっています。
私が養蜂を始めた頃(8年くらい前)からそういう話は聞いていました。
しかし2年くらい使用しない期間を設けるとまた効く、という話でした。
でも7年もあけたのに効かないってどういうことだって話です。

会場には俵養蜂さん(獣医でもある養蜂業者さん)もいらっしゃっていて、回答されていたのですが、俵さんも以前は、2年くらいあければ効くという、販売元?の会社のいう話をアナウンスしていたが、実際はあやしいので、今はそのアナウンスをやめたとのことでした。

薬の会社も商売でやっているわけなので、製品が売れなくなるような情報は出したくないというのが本当のところでしょう。

なので、アピスタンには基本的にはもう期待しないほうがいいのかもしれません。
なお、はちのわではアピスタンは今まで一度も使用したことがありません。
成分のフルバリネートは脂溶性で巣ひ(蜜蝋)に蓄積するということなので、使用期間を守っても、同じ巣ひを使っている限り巣内に成分が常にある程度残留しているということになるかと思います。
それに耐えるダニが残り続けるのでしょうし、ミツバチにもいいことはないだろうなと思っています。

ホテルについてTVをつけたら養蜂のシーンでした

以下雑談です。。

前々回の記事でも書きましたが、今回3年ぶりに電車に乗り、大都会へ出向いたわけですが、それは出かけるのを控えていたわけではなく、都会へ電車で出かける用事がなかったというだけです。

なので久しぶりの電車と、都会にワクワクして出かけたのですが、結論から言うと、あまり楽しめませんでした。
まず、どこへいっても人々が皆マスクをしている、マスクを求められる、という状況が、どうにもしんどく…
私は外を歩く時はマスクを外していたのですが、私の他にノーマスクを見たのは、ジョギングをしている女性一人だけでした。

あと、ホテルで、朝食ビュッフェでトングを持つ時だけ、使い捨てのビニール手袋をしなければならない、という謎ルールに悶々としたり…
使い捨て不織布(不織布=プラスチック繊維+接着剤)マスクもそうですが、一体、これで毎日どれだけのプラスチックゴミが出るのだろうか…と考えてしまい。

そういうことがいちいち気になってしまいモヤモヤしたり、マスクをつけたり外したり面倒だし、雑菌だらけで不衛生だし、息苦しいし、でもマスク警察がいたら怖いし…、二日目は名古屋観光しようと思って時間をとっていましたが、「早くおうちに帰りたい」と思ってしまいました。

マスクの感染予防効果有無については水掛け論になってしまうので書きませんが、私は、少なくとも何の症状もない健康な人が日常生活で常にマスクをつけることについては疑問をもっています。
正直ほとんど意味がないと思いますし、むしろ酸欠状態を招いたり、マスクについた雑菌を吸い込み続けたりとデメリットのほうが大きいと思っています。

とりあえず名古屋といえば…金のシャチホコ?と、それくらいは見ておくか…ということで名古屋城へ行ってきました。
本丸には、マスク着用でないと入れないということだったので、面倒くさいので入らずに帰りました。

もう、こういうことは書かずに無難にすませよう、とは思っていたのですが、おかしいなーと思うことが多いので、また書いてしまいます…

3月13日から、「マスク着用は個人の判断」(そもそも、マスクをしろとか外していいとか、いちいち指図されたくないのですが)ということなので、「やったーやっと堂々とマスク外せるー」と、スーパーにノーマスクで入ったら…私以外全員マスクでした。
花粉症とかもあるでしょうし、している人がいても当然ですが、まさか全員とは思いませんでした。

「周りの人が外したら外す」という人も多いらしいですが…全員がこれだと永遠に外せません。
それどころか「マスクをしない人は周りの人を思いやれない人」と考える人もいるそうで、愕然としています。
素顔でいるだけでそんな風に思われるなんて…

元気なのに「私はコロナに感染しているかもしれない。誰かにうつしてしまうかもしれない。」とか、風邪をひいたら「あのノーマスクからうつされたんだ!」とか、人々がいつまでも疑心暗鬼で生活しつづけるのが思いやりのある世界なのでしょうか。

2019年以前からたくさんの感染症がありましたが、その頃はどんな気持ちで生活していたのでしょうか。
例えば、結核(感染症類型2類)は、今でも年間で数万人が感染し、一万人以上の新規患者が発生し、2,000人近くの方が亡くなっているこわい病気です。
なお感染しても80%から90%の人は発病せず、残りの10%から20%の人が免疫力が低下した時に発症(患者の大半は高齢者)するそうです(「結核は感染しても発病しない人が多い!結核の症状や治療、予防などについて」より)。
それはコロナも同様ではないかと思います。
「無症状だけど結核に感染しているかもしれないから、マスクをして人にうつさないように気をつけよう」とか「誰かに結核をうつされたらこわい」なんて常に考えながら生活してきたでしょうか。

マスクよりなにより、自身の免疫力アップを心がけることのほうが大事だと思います。

名古屋へ出発した朝は、駅の駐車場で駐車券を取る際に、車の窓が凍りついて開かなかったくらい寒い朝でした。
マスクから漏れる息でメガネがくもってしまうし、息苦しいので駅のホームの後方でマスクをずらして電車を待っていました。
ちょうど通勤通学の時間帯でそれなりに人がいました。
みなさんのマスクの隙間から、真っ白な呼気が機関車の蒸気のように四方へ吹き出していたのが印象的でした。