アーユルヴェーダは、古代インドを発祥とし、5000年もの昔から伝承されてきた伝統的な医学体系です。
サンスクリット語の「アーユス(生命)」と「ヴィド(知識・科学)」の合成語で、『生命の科学』を意味しています。
単に病気を治すというレベルを超え、心や体、行動、環境に対する膨大なアプローチ法がつまったものです。
瞑想やヨガ、オイルマッサージ、呼吸法などとともに、食事の質や食べ方にも重点がおかれています。
アーユルヴェーダでは、人間の身体と心は「ドーシャ」と呼ばれる3つの体質のバランスによって決まるとされています。
「ドーシャ」のタイプには、ヴァータ(風+空)、ピッタ(火)、カパ(水+地)の3つがあります。
そして、そのドーシャを整える働きがあるのが「オージャス」と呼ばれる、生命エネルギーです。
オージャスが多ければ病気になりにくく、内面からも健康的な輝きがもたらされるようになるとされています。
逆に、心と体の未消化物が体内に溜まると、「アーマ」と呼ばれる毒素となり、ドーシャの働きを乱し、体本来の機能や免疫力を弱めるとされています。
オージャスを増やすために大切なのは、心身にストレスをためないことや、規則的な生活をすることとともに、オージャスになるものを食べること。
そして、アーマになる食べ物を食べない、また食べ方に気をつけ、溜まったアーマは浄化すること。
オージャスを多く含み、アーマの浄化作用にもすぐれている食べ物として、アーユルヴェーダでは「非加熱のはちみつ」つまり「生のはちみつ」がすすめられています。
さらに生のはちみつは「サットヴァ」と呼ばれる純粋な質の食べ物のひとつとされ、「生命力を増進し、身体を浄化、力と健康と幸福と歓喜を与える」とされています。
加熱されている可能性の高いはちみつを選ばないようにしましょう。
一般に広く売られている安価なはちみつは加熱されている場合が多いのです。
はちのわでは、何も手を加えない「生はちみつ」をお届けしますので、安心してご使用いただることでしょう。
理想的な食べ方は、食間(空腹時)にできるだけ単独で食べることだそうですが、はちみつレモンジュースとして飲んでも、浄化力がアップしてよいそうです。
2014.10
参考文献:
蓮村 誠(2011)『毒を出す食 ためる食』PHP研究所
蓮村 誠、臼井幸治(2006)『黄金のアーユルヴェーダ・セルフマッサージ』河出書房新社
蓮村 誠(2014)『もの忘れの9割は食事で治せる』PHP研究所