農薬被害

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言い訳ができないほどに間があいてしまいました。

気がつけばもう、8月も終わりが見えてきてしまいました。
ほんとうに、時間の経つのがなんと早いことでしょうか。
忙しいのは確かなのですが、世の中ではいろんなことが起き過ぎて…、つい、空いた時間に情報収集にスマホやタブレットをながめる時間が多くなったりしてしまっています。
気をつけないといけないと思っています。

今年はミツバチの分蜂が相次いだため、今いる群はほぼ新王群で、来年に向けて育成をしています。
いずれの群もおおむね順調にミツバチの数が増え、巣枠を足していっていたのですが、7月のある日、ミツバチの内検を始めたところ、増えているはずのミツバチが増えていないのです。
むしろ蜂が空いてしまっていました。
次の群も…「おかしいな…何が起きたのか…?あっ!まさか!?」と、巣箱の前の地面に目をやると、伸びた草に隠れてよく見えていなかったのですが、ミツバチの死骸がたくさん!

慌てて全ての群を見回ると、ほとんどの群に同じことが起きていました。
巣門から、苦しみながら出てくるミツバチがまだいる群もありました。
仲間の亡骸を運び出すミツバチも…。
これは、農薬による被害と見て間違いないです。

ショックでした。
今までここまでの被害に遭ったことはありませんでした。

その頃、「ああ、農薬を散布しているんだな…」という光景を村内で何度か目にしていました。
そして被害のあった日の前日はけっこうな雨降りでした。
私の推測では、そう遠くない畑で撒かれた農薬が雨で流れ出てどこかに溜まり、その水をミツバチが口にしてしまったのではないかと…
暑い時、ミツバチは水を巣箱に持ち帰り、気化熱によって巣箱内の温度を下げます。

普段は、例えばブロッコリーやセロリなどといった野菜にはミツバチは用はないのでわざわざ行って農薬を浴びてしまうことはないはずなのですが、農薬散布と雨降りのタイミングとで、どこかに毒入りの水たまりができていたのでは?と考えています。
ミツバチは「なんでここの水をわざわざ?」というような、地面などにたまった水を利用したりします。
被害のなかった群は、その水場にはいかなかったのでしょう。
唯一の採蜜群である群には被害がなく、不幸中の幸いでした。

自然のことならばあきらめもつきますが、人間の行為によるものなので、やりきれない思いです。
もし、「農薬を撒くのをやめてください!」とお願いして回ったとしても、やめてもらえるものではありません。

ただ、自分側の反省としては、蜂場のすぐ裏に川も流れているし、ミツバチは水には困っていないと思って、蜂場の水飲み場の水をつい枯らしてしまったりしていましたが、常にちゃんとしておけば、もしかしたら被害を防げたかもしれないと思いました。

群が全滅といったことはなく、またそれ以降は被害が出ておらず、ミツバチの数も回復してきています。
胸をなでおろしています。
これ以上の被害が起こらないことを祈るばかりです。

この、ミツバチを悶え苦しませた毒は土に浸みこんでいき、めぐりめぐって人間にも影響を及ぼすことでしょう。
今までどれだけの農薬がまかれてきたかを考えると、もう時既に遅しなのかもしれません。

言うまでもなく、我が家の菜園は無農薬です。
春に育苗した夏野菜も、実をつけてくれています。

10年前のタネからできた黒十全ナス
マルハナバチもナスの受粉を手伝ってくれました
初めて育てた大玉トマト「世界一」
あこがれのハーブ「ディル」

私はサーモンが好きで、スモークサーモンなんかは大好物です。
(最近は、養殖ものは抗生物質が多いと知って、なかなか気軽には食べられなくなりましたが)
熊が川でサーモンを豪快にガブッとやっている映像などを見ると、うらやましいなぁ…と思ったりしてしまいます。

昔、20年以上は前でしょうか、おそらくスモークサーモンのマリネでも作ってみようと考えた時のことでした。
レシピ本の材料に「ディル」と書いてあるのを見て「ディル??なんじゃそれ?」と思ったのを覚えています。
そんなものはスーパーには売っていなかったし、何かのハーブらしい、とは思ったものの、なかなか実物を見る機会がありませんでした。

近年になってディルの正体がわかり、スーパーにディルの葉が売っていることもあります。
しかし、こんな糸みたいな葉っぱちょろっとに何百円も払うのは…と思っていました。

それで、自分で育ててみよう!と思ってタネを購入し、春にパラパラと蒔いてみたところ、案外元気に育ってくれたのです。
ディルは直播のほうがよいらしいです。

先日、とりたてのマスをいただいたので、焼いて、ディルを使ったソースを作って(マヨネーズとすりおろしニンニクとディルを混ぜただけ)食べてみたところ、おしゃれな、高級っぽい味がしました!たいへん美味でした。