草最強説

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5月末に蜂場のニセアカシアの花のつぼみが出てきました。周囲のニセアカシアの開花も進んでいます。
今年は桜の開花が早かったのですが、その後の花の展開はほぼ例年通りのようです。
ニセアカシアが満開になる前に春のはちみつを採りたいのですが、毎年のことですが春の蜜のたまり具合がとてもゆっくりでハラハラします。

ニセアカシアの少し前に、ミズキの花がそこここにたくさん咲くのですが、この花が咲くと蜜のたまるスピードがアップします。
本で調べると、ミズキはミツバチが好んで訪花するわけではないということだったので、蜜源としては今まであまり注目していなかったのですが、ここでは案外重要な蜜源になっているのかな?と思うこの頃です。

なんとか無事に、春のはちみつが分けてもらえそうです。よかったです。
次の週末に、親しい方々を招いて採蜜をする予定です。

これはネギボウズを訪れたミツバチ

さて、少し前に書いた薬草の研究会のお話です。

先月は、100種以上の野草を集めて酵素づくりをしました。
その中には普段「雑草」と呼んでいる草もかなりありました。
私はひたすらハルジオンを刈り集める係をしました。
その辺の雑草だと思って邪険に扱っていた草にも、「えっ、美味しいの?」「えっ、そんな効能が?」ということが本当に多くて、驚いています。

薬草の会の勉強をする場所には、「笹離宮」の薬草園も含まれています。
何年か前に、苗を植えるお手伝いをしましたが、またこういう形で関わることになり嬉しいです。

先日はその薬草園で整備とともに、薬草の説明を聞きました。
改めて、野草の効能、自然の力ってすごいなぁと思わざるを得ませんでした。

たとえばこれ↓、効能すごすぎです。

糖尿病を改善、動脈硬化・肌荒れを予防、ガン患者の延命効果、アレルギー抑制、血圧降下作用…などなど!

薬草、もっと復権させ、活用すべきです。
でも…その辺の草で病気が治ってしまったら、化学合成の薬が売れなくなって商売あがったり、困る人たちがいます。
だから、メジャーにはならないようにさせられてきたのかもしれません。

しかし、先人たちが何百年、何千年?と自身の体で効能や毒性を治験してきた薬草たちと、歴史の浅い化学合成の薬品とでは、安心感に違いがあります。
人類初mRNAワクチンに至っては、実績はおろか、ろくな治験すら無しです。
新型コロナやワクチンの後遺症にも、薬草(漢方)は有効のようです。

昨年の夏、母がこちらに来た時に「ゲンノショウコが咲いているね」と言いました。
私はゲンノショウコを知らなかったので教えてもらいました。
小さなかわいい花をつけた目立たない草でした。
母(80代)が子どもの頃は、この草を干しておいて、お腹の具合が悪い時に使っていたそうです!

ゲンノショウコとミツバチ(昨年8月)

薬草の会の先生も言っていました。
今の80代、90代が元気なのはなぜか。
彼らが子どもの頃、何を摂取していたか考えてみると、食べ物は粗食で、今のように薬も無かった。

今の子どもは、食べ物は豊富ですが毒まみれ。
そして熱が出ればすぐ病院、そして薬。(注射もバンバン)
寿命は短いのでは…と。

日本では現在、漢方薬の原料はほぼ中国からの輸入だそうです。
しかし、品質に問題があったり、世界情勢的にも今後安定的に入ってくるか不明なので、国産で自給できるようにしようと動いているそうです。
この薬草研究会はその一環です。
養命酒や龍角散などといった企業が、薬草を買い取ってくれるシステムもあるというので、未来のある仕事だと思います!

例えば「●●●」(さてなんでしょうか)などは、栽培に成功すれば億万長者だと、先生はおっしゃっていました…!
やるっきゃないのでは…!?

今、NHKの連ドラで、植物学者の牧野富太郎氏のお話をやっているそうですが(テレビ見てないので知らないのですが)、笹離宮には、富太郎が奥様の名前にちなんで名付けた「スエコザサ」という笹があり、今年建てられた記念の石碑もあります。

植物の学名の最後には発見者の名前がつくのだということ、知りませんでした。
「Sasaella Suwekoana Makino」…
他にも「Makino」のつく笹がけっこうありました。(今気づきましたが、上記の「ヒュウガトウキ」もMakinoですね!)
笹離宮を訪れて、探してみるのも楽しいかも?
とても落ち着く、素敵な場所です。

笹で屋根を葺いた縄文窠(じょうもんか)…屋根の材作りの際には私も参加しました。
縄文窠の内部。毎日火を焚くそうです。

薬草園の整備のあと、野草の天ぷらを食べました。
ドクダミ、オオバコ、セリ、ウドなど…どれも美味しかったです!
たいがいの草は天ぷらにすれば食べられるのでは…?と思ったのですが…
胃の薬になるという「高遠草(タカトウグサ)」という葉っぱを「食べてみて」と言われて食べてみたらめちゃくちゃ苦かったのです。(苦いから胃がびっくりして治る、ということで、胃薬は苦くないとだめなのだとか)
でも、天ぷらにしたらいけるのでは…?と先生が試したのですが、やっぱり苦かったという…。
なんでもOKというわけではないとわかりました。