春の足音

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春分の日を過ぎ、ミツバチたちの越冬も終了です。
まだ最低気温は氷点下になりますが、日々、春の足音が近づいてくるのを感じます。
今回の越冬では、1群を失い、また女王が亡くなっていた群が1群ありました。
ただ、オリジナルの巣箱で越冬チャレンジした群はとてもよい感じで、「全然へっちゃらだったよ!」といった雰囲気まで出していたのは大変嬉しい結果でした。
女王を失った群の働き蜂たちは、他の群に合同しました。
群勢を盛り上げなければならないこの時期、働き蜂の数が多いほどその群も助かりますし、女王を失った群も新しい女王を切望していますから、お互い求めあっているような様子で、合同もスムーズでした。
下の写真は、先に合同先の巣箱に落ち着いた働き蜂が、元の巣箱が無くなって迷っている仲間を呼んでいるところです。
おしりをあげていますが、これは、おしりの先にある「ナサノフ腺」というところから「集合フェロモン」を出しているのです。
「こっちが新しいおうちだよ!女王様もいるよ!早くおいで!」と一生懸命に羽を羽ばたかせて仲間を呼んでいました。

まだ景色は白茶けていますが、ミツバチたちはどこからか花粉を運んできて育児にいそしんでいます。
3月上旬には福寿草が咲いていました。

キジが鳴いたり、毎年小屋に巣を作るキセキレイが偵察にきたのに遭遇したり、と少しずつ賑やかになってきており、やがてくる春本番を思い浮かべてワクワクしています。
今年はまた春の訪れが早いように思いますので、桜に間に合うようにしっかり群が盛り上がるよう、気を抜かずにミツバチたちを応援します。
春の訪れに先立ち、うれしいことがいくつかありました。
まず、4月から、蜂場から車で5分くらいの所にあるパン屋さんに、「森のしずく」を置いていただけることになりました。
お店の名前は「friluftsliv(フリルフスリフ)」さん。
石窯で薪で焼いたパンがとても美味しいのです。
どのパンも美味しいですが、個人的には、食パンをぜひ食べてみていただきたいです。
食パンについて、今まで特に好きとか美味しいとか思ったことはないのですが、こちらの食パンを食べてびっくりしました。
よその食パンを食べると損をしている気分になるくらいです。
昨年、採蜜を手伝っていただいた方々に、その場で採れたてはちみつを味わっていただいたのですが、その時こちらの食パンをお出ししたところ、パンが美味しい!と大好評でした(はちみつはもちろんのこと…)。
クリームチーズや、マスカルポーネチーズを塗り、そこに森のしずくをたらして召し上がっていただきたい…デザートかと思うほどの美味しさです。
お店の情報については、次回詳しくお伝えします!

friluftsliv(フリルフスリフ)さん。お店の外観
石窯で丁寧に焼かれたおいしいパン
もうひとつ。
時折、森のしずくをご購入くださった方から、お便りをいただくことがあります。
森のしずくを摂るようになって体調がよくなった、体のトラブルが改善されたといったご報告です。
先日も、あるお客様からとても嬉しいご報告をいただき、いたく感激しました。
「お客様の声」といったものは手前味噌になりがちなのではと躊躇していたのですが、いただいたお声をご紹介することで、非加熱の天然はちみつがもたらしてくれる恵みを、少しでも多くの方に実感していただけるかもしれないと思いはじめ、近々お声を紹介するコーナーをつくろうと考えているところです。
そしていよいよ蜂場のある原村に完全に移住すべく、動き始めました。
早ければ今秋、遅くとも冬には、ミツバチたちの近くで暮らし始めることができる見通しです。
いろいろと忙しくなってきましたが、ミツバチとともにこのシーズンもがんばります。
植樹したサンシュユにつぼみが
 
ウワミズザクラの芽も
 
八ヶ岳