暦は立冬、ついに来たな〜冬!と身構えています。
先週の蜂場の最低気温はギリギリ氷点下前です。
スズメバチ攻勢もほぼ終息…となるやいなや、捕殺器を外して冬装備に切り替えです。
今年は昨年より早めに冬支度を完了したいとバタバタ作業をすすめてきて、おおむねゴールが見えてきた感じです。
前回の越冬装備で、厳寒の冬も越せました。
元案となった越冬箱を考案、公表された方には大感謝です。
ただ、これが作るのも、装着するのも、保管場所の確保もなかなか大変です。
数群ならよいのですが、群が増えたらうーむ…ということで、
今後は装備をもう少し簡便でコンパクトなものにできないか…?と考えていました。
越冬装備のポイントは、ミツバチが暖めた巣箱内の熱を逃がさず、外の寒気も伝えず、風雨を防ぎつつ通気を確保し湿気をのがす…ということかなと考えました。
自分自身が巣箱だとすると、暖かく吸放湿性のあるセーターなどを着て、その上にムレないウインドブレーカーを着るようなイメージです。
構想1年(…といっても夏終わり頃から本格的に焦り始め)、寝ても覚めても考えるような日々が続いていましたが、やっとひらめき、突貫作業で作りました。
ドンゴロス(コーヒー豆の入っていた麻袋)と羊毛断熱材で作った頭巾状のものを巣箱にすっぽり被せ、更にテント用ビニールで作ったカバーで雨風を防ごうという考えです。
ビニールカバーについては既存のものを参考にしました。
毛糸用の針と麻ひもでドンゴロスを縫い合わせました。
皮細工に使用する道具で厚いビニールに通気穴をあけてハトメをつけました。
手持ちの手芸道具が思わぬところで役に立ちました。
越冬用巣箱カバーは既製品もあるのですが、なかなかいいお値段です。
自作のこれもそれなりにお金はかかりますが、既製品を買うよりは安いです。
しかも寒冷地用の中綿入りカバーなど売っていませんし…
材料選びから調達、作り方をひねり出す…となかなか大変でしたが、ミツバチのためならがんばれるのです。
それに、一度作ってしまえば、当分繰り返し使えそうです。
テスト装着してみたところ、装着もだいぶ楽ですし、性能も、外気温の最低1.2℃に対し装備内の最低温度11.0℃で、なかなかよいかも!という感触でした。
ビニールカバー内が結露しないかも心配でしたが、とりあえず大丈夫でした。
冬本番はこれからなので安心はできませんが、何も問題が出ないことを祈ります。
一応全群にカバーをしたので、かかってこい氷点下!と少し気が楽になりました。
この冬はこの装備で、乗り切ってほしいです。
本当は、全て土に還るような素材で作れれば理想だなと思います。
さらにもっと違う方法もあるかも…とも思ったりしますが、今後の課題とします。
寒さに強いカーニオラン種ミツバチにも期待です。
これからも試行錯誤は続いていくと思います。
小網代の森で越冬させる群についても、蜂友のおかげで、受け入れ側の自治体/協会の転飼の許可をいただくことができました。
うちのミツバチ、病気じゃないですよという証明であるフソ病検査票も長野県側から発行していただきました。
諸々手続きが進みほっとしてます。
手作り冬支度
on 2016年11月8日
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