第一次越冬隊

with コメントはまだありません

蜂場のある森は木々の葉も落ち、長く厳しい冬に向けてぐんぐんと季節がすすんでいます。
最低気温が-20度になることもあるというこの村の冬。
ミツバチたちは冬を越せるのだろうか…ととにかく心配で、どこか暖かい土地へ置かせてもらうことも、はじめは考えました(実際、地元の養蜂家の方はそうしているようです)。
しかし、どこかへ置かせていただくにしても迷惑をかけてはいけないし、転飼届けは受理されるか、今後蜂が増えた時対応できるか、等いろいろ考え…
また、ミツバチは案外その土地に順応していくものだという大先輩の言葉や、北海道で越冬させている養蜂家の方もいるという話も聞き、ここで越冬させてみよう!と決めたのでした。
春の立ち上がりも少々心配ですが、なんとか間に合うものだ、という大先輩の言葉を信じます。
第一次越冬隊は、空組、新/旧花組、星組、そして、9月に舞い込んだ地元のミツバチ「原組」の5群です。
原組はとても元気で、食欲旺盛です。
びっくりするほど、食べます!
そして、女王もがんばって産卵して蜂の数も増え、なんとか越冬にもちこめる群勢になりました。
関東では秋にセイタカアワダチソウがそこかしこに咲き、越冬用のはちみつとなってくれるのですが、ここは標高が高いためかセイタカアワダチソウが咲かない!ということが分かり、少し慌てましたが、給餌をしてごはんをたくさんもたせるようにしました。
ソバ畑なども少し遠いところにあるせいか、思ったようにははちみつがたくさんは貯まりませんでした。
はやく、蜜源となる植物を増やしていきたいものです。
ちなみにセイタカアワダチソウのはちみつは、仲間が自分のところで採れたものを食べてみたらとっても不味かったそうです。しかもクサいという…。
海外では「ゴールデンロッドハニー」という、セイタカの仲間の植物のはちみつが人気だそうですが。
 
今年は例年より暖かく、蜂場も晴れていると日中はあたたかいのですが、朝晩はグッと冷え込みます。
いつ本格的に寒くなってもよいように保温対策をしておこうと、いろいろな情報を参考にして試行錯誤で越冬箱を作成し、順次巣箱を収めています。
また、ミツバチの天敵のひとつ、ミツバチヘギイタダニ(ダニの話は改めて書きたいと思っています)対策も施し、体制をととのえています。
ミツバチたちが無事に冬を乗り切れますように…と祈るような気持ちです。
冬の間も注意して見守っていきたいと思います。
IMG_7567
IMG_7502

Leave a Reply