はちのわ日誌

深まる秋と目前の冬

蜂場では、スズメバチもすっかり姿を見せなくなり、一時期にぎやかだったアシナガバチの巣にも、もう誰もいなくなりました。
なんだかちょっとさみしい気がします。
(女王を交代しながら群が続いていくミツバチと違い、スズメバチやアシナガバチは、一女王が作る家族はその年限りで終わってしまいます。)

空き家となったアシナガバチの巣

朝晩はすっかり冷えこみ、もうストーブが必要です。
先週は七十二候の「霜始降(しもはじめてふる)」の通り、早朝の草が霜で白く飾られていました。
ミツバチたちの越冬開始も目前にせまっています。

働かないオスバチたちは、繁殖の時期が終わると働き蜂に追い出されてしまうので、この時期にはすっかりいないのですが、まれに数匹のオスが残っている群があります。
なぜ彼が追い出されずにいるのか謎ですが、なにかムードメーカー的な存在だったり、するのでしょうか…もしくはモフモフしててあったかいから、とか…

散歩から帰ってきたオス

ミツバチたちの冬支度は大詰めを迎えました。
今年の越冬隊の中には、なんと3度目の冬を迎える女王蜂がいます。
惨憺たる結果だった第二次越冬でも生き抜いた、強い女王です。
もう彼女と3年も過ごしているのだなと思うと、虫以上の存在に思えます。
この冬も、どうか無事に越えてほしいものです。

この時期、紅葉が見頃となっています。

個人的なことで恐縮ですが、このたびペーパードライバーを卒業し、最近では一人で車を運転して蜂場と家を往復しています。
高速バスも嫌いではありませんでしたが、door to doorで、時間に縛られずに行動できるのは素晴らしいことだなと実感しています。
ただ結局、作業に追われてあまり余裕がないことには変わりがないのですが、冬支度もゴールが見えてきた10月末、少し寄り道をして紅葉の写真を撮ってみました。

さらに個人的なことですが、最近、百人一首をちゃんと覚えてみようかななどと(脳トレ…)思い、あらためて一番の歌をよんでみたところ、ミツバチの世話のために、質素な小屋に熊におびえつつ寝泊まりしている自分と重なり、身近に感じたのでした。

「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」


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