8月に入り、暑さもひとしお、これからが夏本番!と思う一方で、きっとあっという間に夏は過ぎ去って、秋が来てそして冬が来るのだろうな…という一抹のさみしさも感じています。
夏野菜たちは、ようやっと収穫ができるようになりました。
まだ寒い頃から、種から育てた野菜たち…もちろん無農薬です。
安心して食べられることが嬉しいですし、立派に育った姿に感慨もひとしおです。
ミツバチやその他のいろいろな虫たちが受粉をしてくれて美味しい野菜が実ります。
固定種なので、種採りをしてまた来年につないでいくつもりです。

ここで養蜂を始めた頃は、まだ木々もさほど生い繁っていなくて、巣箱が直射日光にさらされることもあり、日除けに気を使ったりしていましたが、現在は蜂場全体が良い感じに木陰となり、ミツバチたちも過ごしやすいのではないかと安堵しています。
とはいえ、日中はなかなかの暑さですが、ミツバチたちは元気に過ごしています。
来年活躍してくれる予定の新女王蜂も作ることができました。
元気に群が盛り上がっていってくれるようサポートしていきたいと思います。

そんな中に、2022年生まれの女王蜂が健在の群があります。
3回の越冬を乗り越え、今も、勢いこそ衰えたとはいえ産卵を続けています。
はちのわの歴代女王蜂の中で最高齢となります。
もともととても勢いのある群で、一度分蜂して戻ってきたという経歴もあり、波乱万丈な人生…いや蜂生の女王です。
2019年以降、はちのわでは種蜂も女王蜂も購入していません。
種蜂や女王蜂を販売している業者は、購入者に必ずしもよい蜂を送るわけではない…と、最初に養蜂を教えてくれた養蜂家の方が言っていました。
確かに、お互い顔の見えない関係だと、そういうことも起こり得るのかな、とは思います。
特に素人と思われる客には、蜂の良し悪しなんて分からないだろうとナメられたりするのかな…?とも思ったり。
そんなことは無いと信じたいですが、でも、もしそういうことがあるとすると、私も、そういうナメられ対象になったのかも?と思ったこともあります。
その年生まれの新王(イタリアン)、ということで購入した女王蜂なのに、びっくりするくらい産卵の勢いがなく、そして間も無く姿が消えていた…ということがありました。
「ほんとに新王だったの??」と勘ぐらずにはいられませんでした。
私の技術が未熟だった、またはたまたま調子をくずした…、とかなのでしょう。
でも、真相は確かめようもないですし、高いお金を出して買った(1匹1万円くらい。現在はその1.5倍くらいの価格になってました)のになぁ…と、モヤモヤしました。
少なくとも、もう二度とその業者さんからは女王蜂を買う気持ちになれませんでした。
結局、それ以降ははちのわの群の中からよい女王蜂の子孫をつないでいくことに専念することにしました。
同じ血統だけで繋いでいくということが、果たしてよいのかなという懸念もあったのですが、周辺で養蜂をやっている方がいれば、少なくともよそのオスとの交尾の機会もあるはずなので(それが必ずしも良いのかどうかはわかりませんが)近親だけとはならないかな…と。
寒さに強く元気な、はちのわ生まれ、はちのわ育ちの女王蜂をつないでいく。
現在のところ、それでよかったんだという感触を持っています。
種蜂を買っていた頃はしばしば発生していたチョーク病(幼虫がチョークのように固まってしまう病気)も、気づけば全く発生していません。
病気についてはいろいろな要因があるのでなんとも言えませんが、自家で健全な女王蜂をつないでいけば、外から病気をもらってしまう可能性も減るのでその分安心です。
また、以前はあった、ある日突然女王蜂が消えていた、ということも、最後にあったのいつだろう?というくらい起こっていません。
今日、昨年女王蜂をお譲りした女性養蜂家の方が訪ねて来てくださって、そのはちのわの女王が元気で活躍していることを聞きました。
とても嬉しいです。
その女王蜂は、健在の長生き女王の娘です。
来年は、はちのわオリジナルの巣箱とともに種蜂もお渡しする約束をしました。
種蜂をよそに出すということは初なので、手はずが整っていませんが、とりあえずは元気な群をお渡しできるようがんばろう!と励みになりました。
ちなみに、先日あった養蜂協会の集まりで聞いたところによると、今年は全国的にミツバチ不足とのことです。
でも、唯一長野県だけ、不足してないのだそうです。
なぜなのかは分からない、ということでしたが…長野県えらいですね。
ミツバチもしっかり自力でつなげるようにし、養蜂も地域で持続可能にしていかないとです。
またミツバチが足りないと、花粉交配の面で農産品にも影響がでるので、養蜂業界だけの問題ではありません。
ついでに、初夏のはちみつの色が濃かった、という話を前回書きましたが、諏訪地域全体で、アカシアの蜜の色が濃かったそうです。
これも、なぜだか分からない、ということでしたが、気候の変化などが影響しているのかなぁという話でした。

一方、ニワトリなのですが…
元気回復したと思ったヒメちゃん、その後再び元気がなくなってしまい、7月初旬に天国へ旅立ちました。
最後まで食欲はあったのがせめてもの救いです。
3歳と2ヶ月…長生き女王蜂と同時期生まれです。
そう考えると、女王蜂って虫なのに長生きだなぁ!と改めて思います。
2022年に6羽でやってきたヒヨコたちは、残るはおーちゃんとフクちゃんの2羽になってしまいました。
この2羽はまだ卵も産みますし、いたって元気です。
強い子もいれば弱い子もいる、というのは分かるものの、この個体差は不思議です。
今年やってきたヒヨコ3羽は元気に成長中です。
生後3ヶ月を過ぎて、「ピヨピヨ」から「コケコケ」へと声変わり中のハスキーボイスになっています。
まだ明確な見分けがつかなくて、名前はつけていません。
ラン、スー、ミキにしようかなとは思っています(昭和まるだし)。

