先日無事に、「長野県農村生活マイスター」に認定されました!
…といっても受講者全員合格でしたが!
長野県農村生活マイスター制度 趣旨:
「より豊かな農家・農村社会の発展を目指して、地域農業の振興、望ましい農家生活の推進及びむらづくり活動等に女性の立場から取り組み、地域の実践的リーダーとして活動することをねらいに、農業経営と農家生活の向上に意欲的な女性農業者等を長野県農村生活マイスターとして認定する。」
…と少々お堅い感じもするのですが、現在は農家に限定されず、農や食になにかしらの形で関わっている・関心がある、というゆるいかたちの共通点で、女性が集まっています。
マイスターにならないかと誘われて、最初は、面倒くさそう…とか大変だったら嫌だなぁ…と思いました。
けれど、なにか面白いつながりが生まれるかもしれない、とも思い、そちらの期待のほうが上回ったので、受講してみることにしました。
同じ村の友人も一人誘ったらのってくれたので、一緒に受講することにしました。
長野県全域の各地域から、自発的に集まってきた女性たち。
初めて会ったのに、不思議と話が盛り上がるのでした!
皆それぞれに課題意識や問題意識を持っていて、考えている方向が似ているからだと思いました。
みな、日本の農業、食文化の継承、子どもの健康、地域の活性化…などについて考え、なにかしらの行動をしている人でした。
半年くらいの間に、月に一度のペースで講義の受講やグループディスカッション、レポート提出をし、最終的に認定されるかどうかは県の裁定によります。
…といっても前述のように、よっぽどのことがないかぎり皆認定されるようです。
ということで私も無事に認定のはこびとなり、諏訪支部の一員となりました。
諏訪支部では、地域の特産品を使った料理教室などを開催しています。
1月には、「根ニラを使ったミャンマー少数民族アレンジ料理」という、ユニークな料理教室が開催されました。

この「根ニラ」という野菜、栽培を20年ほど前に始めた女性は、最初は「儲からないからやめろ」と周りに言われたそうですが、栽培してみたいという気持ちを実行に移したそうです。
また根ニラについて調べていくと、ミャンマーでは根ニラが日常的に食べられていると分かり、そういった面からのアプローチもとりいれたそうです。
そして認知度を広げるために「龍神様のひげ」という名前をつけて諏訪のブランド野菜に育て上げたということです。
すごいなぁと尊敬です。
冬に収穫できるそうで、貴重です。使い勝手も良くとても美味しかったです。

これから、仲間となった女性たちとどんな活動をすることになるかなぁと楽しみにしています。
私をこの「長野県農村生活マイスター」に誘ってくださったのは、下の動画の主人公、順子さんです。
(2024年にNHK-WORLDの番組『Through the Kitchen WIndow』に出演された際の動画です。)
お隣の茅野市で、お一人で「かもすや」を営んでいらっしゃる、とてもパワフルな女性です。
そして順子さんの相棒である、看板猫の白猫ミクちゃんがめちゃくちゃ人懐っこくてかわゆいのです!
行くと出迎えに出てきてくれます。
動画の埋め込みができなかったので、リンク先にとんでご覧ください。

The Joy of Soy – Through the Kitchen Window
NHK WORLD-JAPAN
先日のひな祭りの日には、かもすやさんにマイスターや順子さんのお知り合いの女性たちが集まって、ひな祭りをしました!
一人一品持ち寄りで、それはそれは豪華で美味しい食事と、楽しいおしゃべりで、盛り上がりました。

なお、この会を順子さんが企画してくれたきっかけは、私が所有している「雛のつるし飾り」でした。
私の叔母(故人)が20年ほど前に作ってくれたものです。
叔母の故郷は東伊豆町稲取で、「雛のつるし飾り発祥の地」とされています。
かつての風習が平成になって復活したということなのですが、実は叔母が、私の祖母(=叔母の母)が叔母が生まれた時に作ったつるし飾りをもとにして新たに創り出したという経緯があります。
当時取材され、2回ほどテレビに出たこともあります。
私はその雛の顔を描くという手伝いをしていたこともあって、叔母が私の分も作ってくれたのですが、私には子どももいないし、だんだん飾らなくなり、ずっとしまいこんでいました。
もったいないなと思い、外国の方も含めいろいろな人たちが来る「かもすや」さんに飾ってもらったら皆に観てもらえていいかなと思って順子さんに話をしました。
それで、ひな祭りをして鑑賞しよう!と、順子さんが提案してくださいました。
しばらくの間かもすやさんに飾っておいていただけるので、機会があれば見ていただきたいです。
ちなみに東伊豆町は、岡谷市の姉妹都市となっています。
諏訪地域と意外なご縁があったんだなーと感慨もひとしおです。



