養蜂の作業がお休みの冬の間に、昨年記事にしそびれたことをポツポツ書いてみようと思います。
以前書きました、ニワトリのいじめられっ子ダーマちゃんの近況です。
日中は他の5羽と離して過ごさせていましたが、一人でさみしくないかな…と思っていました。
ニワトリにも「さみしい」といった感情があるのかどうかは分かりませんが…
ひとりでいればいじめられなくてほっとしている感じもあるのですが、やはりポツンといる姿をみるのはせつないものです。
網でダーマちゃんのいる場所と他の5羽の敷地を仕切っていましたが、気づくと「おーちゃん」がダーマちゃんのいる側へ入り込んでいることがよくあるようになりました。
どうやら網のすき間を見つけてくぐってきているようでした。
ダーマちゃんは特に怯えている様子はありませんでしたが、でも時々おーちゃんがダーマちゃんをつつくことがあるので、元の場所に戻すようにしていました。
おーちゃんは、もともと積極的にダーマちゃんをいじめるわけでなく、わりと中立的な立場のようでした。
ダーマちゃんも、いじめっ子が近くにいると怯えてしまうのですが、おーちゃんについては近くにいても大丈夫なようでした。
けれどおーちゃんは、どちらかというといじめっ子側のほうと一緒にいたい様子だったので、そのようにしていたのでした。
ニワトリは上下関係にきびしい…と聞いていましたが、それは確かなようです。
最初の頃はそれほどでもなかったのですが、昨年あたりから顕著になりました。
日頃の様子から察するに、6羽のカースト(エライ順)はこのようになっているようでした。
チャイ>おーちゃん>タマちゃん>ヒメ>フク>>>>>ダーマちゃん
一番体格がよくトサカも大きいのがチャイ。
それに次ぐのがおーちゃん。
一番小さくて、トサカもしょぼしょぼなのがダーマちゃんです。
おおむね体格に比例しているのかなという感じがします。
けれど、この中で一番のいじめっ子はチャイとヒメです。
特にヒメはイジワルです。
チャイはとにかくなんだかエラそうです。スケバンです。
タマちゃんとフクはそれに追随している感じで、おーちゃんは基本はマイペースで鷹揚に構えている感じでした。
(ニワトリの個別の写真を見せられても、なかなか見分けがつかないかとは思いますが…)
12月に入って、おーちゃんが少し元気のない様子になりました。
食欲は落ちているけれど食べないわけではないし、すぐどうにかなりそうという感じではありませんでしたが、心配でした。
羽がよく落ちていて、筆毛がほぐれたときのフケのような白いものも身体についているので換羽であることは確かで、そのせいで体力を消耗しているのかもしれないとも考えました。
タンパク質補給のためにと思って、試しに猫用のマグロ缶をあげてみたら、ガツガツとたいらげたので安心しました。
とりあえず見守ってみよう…と思っていたところ、なんと、チャイやヒメがおーちゃんを攻撃するようになったのです。
どういうこと!?弱った仲間を攻撃するなんてひどいなぁー…と悲しくなりました。
ダーマちゃんのために落ち着く場所を作るべく、夫に頼んで鶏小屋を増設しており、それが12月中に完成したのでダーマちゃんをそちらに移していました。
おーちゃんも一緒にしてみようか…とおーちゃんもいれてみたところ、穏やかに一緒に過ごすようになりました。
たまに、同じ器からエサを食べている時などにちょっとダーマちゃんを小突くことはあっても、いじめには至らず、平穏な雰囲気でホッとしています。
夜は寒いこともあって、6羽一緒に寝てもらいます。
ニワトリは止まり木に一列に並んで寝ます。
ダーマちゃんは隣にいじめっ子が来てこわくなると、おーちゃんのお腹の下に顔をつっこんで避けたりしています。
おーちゃんを信頼しているようです。
フクちゃんもそんなに積極的にいじめている様子はないように思ったので、試しにフクちゃんも新しい小屋に入れてみたところ、ダーマちゃんは怯えて緊張してしまいました。
なのでやはりフクちゃんはいじめっ子グループのほうに戻しました。
表立ってはそんなにいじめないけど、助けてもくれないって感じでしょうか。
おーちゃんはもしかして、いじめられっ子の味方をしているから、「おまえ、なんなんだよー」といじめっ子たちにやられるようになったのかな…などなど…いろいろ想像してしまいます。
なんだか、スクールカースト的なものを彷彿とさせて、ちょっとブルーな気持ちになります。
おーちゃんの元気は戻ってきましたが、なんだか枯れたような声になり、トサカもしぼんだ感じがします。
急に老け込んだような気もします。
ニワトリの寿命はおよそ10年とのことなのですが、実際に飼っている方の発信では、4年くらいで自然死すると言っている方もいました。
(一般の養鶏場では、寿命の来る前にお肉にされてしまうのでもっと短命)
うちのニワトリたちは今2歳半。
何歳まで生きるのか…分かりませんが、寿命は全うさせてあげたいと思っています。
でももし、お肉にしなければならないとしたら…まずはヒメかチャイからか…と残酷なことも考えたりしています。