今年の秋は、「おぉ寒くなったー秋だねー」と感慨にふけったと思ったらまた気温が上がったり、どう気持ちをもっていったらいいの…という感じでしたが、ようやっといよいよ秋が深まってきた感があります。
ただ、紅葉よりも先に葉がパラパラと落ちているようにも思います。
ミツバチを襲いに来ていたスズメバチも、もう、数匹が飛んでくるくらいになりました。
今年来ていたのは例年のようにほとんどがキイロスズメバチで、一瞬オオスズメバチとコガタスズメバチが来ていましたが、早めに対処できたせいか大事には至りませんでした。
スズメバチの数は全体にはそう多くはありませんでした。
それにしても、同じハチなのに、ミツバチは守ってスズメバチは退治する…毎度毎度、本当に申し訳ない!と思います。
ミツバチたちの越冬準備は、まずまずのいい感じで完了というところです。
貯蜜も、ソバ蜜のおかげで今年も砂糖水の給餌無しです。
ダニも、群により程度の差はあるものの、全体的にはよく抑えられていると思います。
越冬の成否はほぼダニの状況にかかっているともいえるかと思うので、今年はさほど心配な要素はないと言えます。
とはいえ完璧ということもないので…越冬の成功を祈るばかりです。
今年は、夏に3週間女王蜂を王カゴに入れ産卵を止める、ということを1群のみ試験的にやってみました。
蜂児がゼロになったところで、シュウ酸による対応を行いました。
(一般的な現場では化学合成のダニ駆除剤アピスタンかアピバールの投入と思います)
結果として、蜂児のない期間をもうける、というのはやはりダニ抑制に絶大な効果があることがわかりました。
女王蜂を王カゴに閉じ込める、というのは気持ち的にはちょっとつらいものがあったのですが、解放後は女王蜂はとても元気に産卵を再開し、ダニもゼロといってよいレベルになりました。
2022年生まれの女王蜂なので、もう歳だし、いずれ越冬前には合同しなければならないだろうし、もしダメになってしまってもあきらめがつくかな…と思って試させてもらったのですが、その女王はいまだ健在で、三度目の越冬にのぞむことになりました。
今年は通常の、大きめの王カゴ(働き蜂は出入りできる)を使用しましたが、「スカルヴィニ王カゴ」を入手したので、来年はそれでやってみようかと思っています。
隔離はしても産卵は止めないことでストレス軽減になるのならいいかもと思っています。
また、今年は春に分蜂まつりがおこってしまったこともあり…新王の群がほとんどという状況でした。
ですので、産卵開始までの有蓋蜂児のない期間にダニ対策するだけでも、だいぶその後よい感じで経過しました。
しっかり対応できた群と、意外に早く新王が産卵を開始してしまってうっかり間に合わなかった群との間でも、明らかにその後のダニ数の差がありました。
本格的な越冬に入る前に、もう一度巣箱を開けて様子を確認したいのですが、最近天気がよくない日が多く、実現していません。
11月に入ってしまって、例年ならもう越冬開始となりますが、まだ気温が高めではあるので、機会を見て最後の内検をしたいと思っています。
話は遡りますが、
10月の初旬に、友人たちに誘われ、初めて千畳敷カールへ行ってきました。
ロープウェイの終着駅「千畳敷駅」は標高2,612mで、駅としての標高が日本一とのこと。
例年だともうこの頃には紅葉が素晴らしいということだったのですが、まだまだという感じでした。
ただ、その壮大な景観には息をのみましたし、夏に来たらきっと、ハイジ気分を味わえそう…と思いました。
また、日本の山の標高ベスト3(富士山、北岳、間ノ岳)が一度に望めるという、なんともすごい場所なのでした。
千畳敷カールの帰りには宮田村の「アサギマダラの里」に立ち寄り、これまた初めてアサギマダラなる美しい蝶を知ることができました。
アサギマダラは日本で唯一の、渡りをする蝶なのだそうです。
春から夏は本州の標高の高いところで過ごし、秋には暖かい南西諸島や台湾にまで1500km以上も移動するのだそうです!
これも知らなかったことなのでびっくりしました。
この時は、移動に備えてフジバカマという、アサギマダラが好む花から一生懸命蜜をすっているところなのだと、ガイド役のおじいさんが教えてくれました。
羽を広げると向こう側が透けて見え、体には、草間彌生デザインかというような水玉模様がほどこされた、なんとも妖艶な蝶でした。
こういった素晴らしい場所に、ちょっと車を走らせれば行けるのですから、なんとも幸せなことです。
時には、雲上から下界を眺めたり、美しい蝶を見るなんていう非日常を味わうのもいいものだなぁ…と、誘ってくれた年上(10歳〜20歳上)の友人たちに感謝でした。
60代70代でこんなに人生を楽しんでいる友人たちと日々接していると、毎日楽しんで生きないと!と元気をもらえますし、自分の未来にも希望が持てるというものです。
今年も早いもので残すところあと2ヶ月となりました。
数日後には、アメリカ大統領選という、今後の日本の、世界の、行く末を左右するであろう大イベントがあります。
前回2020年はいろいろとビックリを味わいましたが…あれから早4年ですか。
今回は、さて、どうなるのかなぁーと、ドキドキでありヒヤヒヤでありワクワクでもあり…いずれにしても見守るしかありません。