ソバ蜜採りました

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暑さ寒さも彼岸まで…と言っていたら本当に秋分の日を迎えたとたんに急に気温が下がりました。
予想はしていたものの、急すぎて少々戸惑い気味です。
しかし、少しひんやりとした澄んだ空気…胸いっぱい吸い込むと、とても気持ちがいいです。

さて昨年につづき今年も、9月に入ってからソバ蜜がどんどん入るようになりました。
一昨年あたりまではさほど入らなかったのに、どういうわけか?と不思議でした。
そんなに周囲にソバ畑が増えたのかな?(確かにそれもありそうには思います)
先輩養蜂家によると、以前より気温が高くなってソバがよく蜜を出すようになったのではないか、との見解でした。

おかげさまで、昨年は越冬に十分な貯蜜が確保され、越冬のための給餌をしないで済んだのは大変よかったです。
しかし、蜜が入りすぎて困る、ということも体験しました。
秋は、越冬要員であるウィンタービーの育成時期であり、なるべくたくさんの働き蜂を育ててほしいのに、産卵をするスペースにまで蜜を入れてしまうので、産卵スペースが圧迫されてしまうのです。

産卵用の予備の空き巣脾(ミツバチが巣礎に巣を盛った巣枠)が十分にあれば、蜜の入った巣脾と入れ替えられて効率よくスペースを確保できてよかったなぁ、というのが昨年の反省点だったので、今年はある程度準備しておきました。
それでも、入れた空き巣脾に再び蜜ばかり入ってしまったり…
来年はもっとうまく回せるように方策を考えたいと思います。

それにしても、周りに蜜源が豊富にあると、こんなにも勢いよく蜜がはいるものなのか…!とソバ蜜によって体感するとは思いませんでした。
春から夏にかけては、こんな勢いで蜜が入ることはありません。
このあたりは、緑が多いとはいっても、人工林(蜜源にならない針葉樹)も多く、意外と蜜源植物が豊富とは言いがたいのです。
もっと周りに蜜源植物があったら…と思わずにいられません。
蜜源植物、増やしたいです。

蜜源植物というと、一般的にはなんとなくお花…草花のイメージがあると思いますが、広葉樹に咲く花々も重要な蜜源です。
人工的に植樹された単一の樹種の森から、多様性のある広葉樹林へと戻すことで、水や土へもよい影響があることでしょう。

今年は、またたくさんソバ蜜が入るようなら食用として採蜜してみようと考えていたので、ついに実行しました。
初めてのソバ蜜の採蜜です。

ソバ蜜は、流蜜時に巣箱の近くに行くと「くさっ!」と呟いてしまうほど香りにクセがあります。
味も好き嫌いが分かれるようです。

でも、はちのわのソバ蜜、食べてみると、なかなかに美味でした!
黒糖のようなコクを感じ、しかしくどくなく、食べやすいと感じました。
香りも、瓶詰めくらいの量なら特に臭いませんし、食べる際にもさほど気になりませんでした。
カマンベールチーズなどとも相性良しです。

また、ソバ蜜には鉄分などのミネラル、ポリフェノールの一種であるルチンなども含まれているため、健康にもとてもよいのだそうです。

今年もソバ蜜のおかげで、無給餌で越冬用の貯蜜が完成できそうです。
今年も一度も給餌(砂糖水)をしていません。
また、今まで取り置いてきた蜜枠のストックもあるので、安心感もあります。

越冬体勢にはいるまであと約1ヶ月。
ダニ対策もしっかりして、悔いのないようにして越冬に入りたいと思っています。

ソバ蜜は色が濃い!