懐かしアニメとはちみつ(1)

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6月の中旬から長いこと、右の奥歯が痛くて、けっこうしんどい思いをしていました。
耐え難く痛む時もあり、そんな時は何もする気が起きず、本当に参っていました。

昼間は鎮痛剤(20年ぶりくらいに飲みました…)で痛みを抑えつつなんとか行動していましたが、痛さを意識していると余計に痛む感じがするので、他のことに意識を持っていこうと思いました。
何も考えず気楽に見られる映画などで気を紛らわせてみようか…。
と、ふと、子どもの頃にみていた『世界名作劇場』でも観てみようかなと思いたちました。
懐かしさもありますし、子ども向けなのでストーリーもシンプルでおおむねハッピーエンド、安心して見られると思ったのです。

アマゾンプライムビデオで、たくさんのタイトルが見られるようになっていました。
『ふしぎな島のフローネ』を選んでみました。
(本当は『アルプスの少女ハイジ』を一番見たかったのですが、こちらはprimeでは見られず)

放送当時(1981年)毎週リアルタイムで見ていたはずなのですが、ストーリーを全く覚えていない自分に驚愕しました。
しかし主題歌は一緒に歌えるほどに覚えていたのは不思議です。

結論、
とても面白かったですし、今、こんな世の中だからこそみんなに見てほしい!と思うアニメでした。
そしてストーリーの終わりの方で、はちみつが大活躍をしたのです。

『フローネ』のネタバレをしたところで怒る人はいないかと思うので…あらすじを書きます。
(原作はヨハン・ダビット・ウィース作『スイスのロビンソン』だそうです)


19世紀初頭。
スイスの首都ベルンに住むロビンソン一家は、開業医のお父さん、看護婦のお母さん、お兄ちゃん、フローネ、弟の5人家族です。
医者が不足しているので来て欲しいという、お父さんの友人からの要請で、家族でオーストラリアに移住することになりました。
しかしその船旅の終盤で嵐により船が遭難し、フローネの一家だけが生き残り、近くの無人島にたどり着いたのでした。
そこで、さまざまな困難にあいながらも、家族で力を合わせて乗り越え、自給自足生活をしていく物語です。

・・・

最後は、翌年に新たに島に漂着した船乗りのおじさん(モートン)とオーストラリアの先住民の少年(タムタム)とともに、無人島を脱出してオーストラリアを目指すことになります。

脱出するための船を作り、そこに水や食料を積み込むのですが、タムタムがとってきたはちみつを、モートンはロビンソン一家にバレないよう隠しておくように指示しました。
タムタムは「みんなのためにとってきたのに…」と不本意ながら従いました。

・・・

船は予定していた日数が過ぎてもオーストラリアに着かず、水も食料も尽きてしまいました。
フローネはあまりの喉の渇きに、「水…水ちょうだい…」と海に手を伸ばします。
その時、モートンさんが「塩水飲んだら死んじまうぞ!」とフローネを止め、そして言いました。
「仕方ない、最後の手段を使うか…」
そして隠しておいたはちみつをひとさじ、フローネの口に流し込んだのでした。
「いよいよという時までとっておいたのよ。まだみんな1日2日は生きられるぞ」


やはり、はちみつはサバイバルにもかなり心強いアイテムなんですね。
非常時に備えて、はちみつをぜひ手元に置いておいておきましょう…!

ところで先日、友人が、カンボジアの野生のオオミツバチのはちみつを食べさせてくれました。
貴重なものだけあって、ひと瓶2万円とのこと…
ちょっと酸味があり、ニホンミツバチのはちみつに近いかなと思いました。
1800年ごろのオーストラリア周辺の無人島には、どんな野生のミツバチがいたのでしょうか。

オオミツバチのハチミツ(の瓶)

…最終的にフローネたちは皆無事にオーストラリアにたどり着いて、街での暮らしが始まるのですが…
なんだか窮屈そうで…正直、便利さは街が勝るでしょうけれど、楽しさでいったら島での暮らしの方がよかったよね絶対…と思わずにいられませんでした。

家族によるサバイバル生活が軸になっていますが、大人になった今だから分かることや、いろんな教訓がちりばめられており、飽きずに見ることができました。
ちなみにフローネのお兄ちゃんのフランツの声、聞いたことあるなと思ったら、ガンダムのアムロの声優さんでした。
意外と書きたいポイントがたくさんあります。
長くなってしまうので、次回にまた書こうかなと思います。

サバイバルといえば、もうひとつ、オススメの映画があります。
有名かとは思いますが、その名も『サバイバルファミリー』という2017年の日本の映画です。
ある日突然、電気を必要とするものが全てストップしてしまう…というストーリーです。

東京で暮らす家族を主軸としてコミカルに描かれていますが、電気が全て止まるとどういうことが起こるのか?を脳内シミュレーションできる映画です。
何年か前に観たのですが、もう一度観ておこうかなと思います。
ここは都会では無いので、街で暮らしていた時よりは、なんとかなるさと思える部分もあるのですが、どこにいても何が起こるかはわからないので、備えは大事です。

最近、南海トラフの臨時情報だの、最強台風だの、米が無いだの、また新しい病気が…だのと、不安になる情報ばかり流れてきます。

台風10号については、当初日本を縦断するような予定で、非常に勢力が強いというので、ミツバチの巣箱が飛ばされないように固定しなければ…など身構えていました。
しかしなかなか来ない上に、予想進路を確認するたびにコースが変わり、雨雲レーダーで見る限り台風らしい雲もなくいい天気なのに、いつまでもメディアが騒いでいたりと、「どうなってるの?」と不審に感じました。
場所によっては大変なところもあったようなのでなんともいえないのですが、騒ぎ方がなんだか変な気がしました。

8/31の夕方の空…赤っぽく不思議な空でした

お米も、騒ぎが始まってから、別荘や観光のお客が多いお店からはお米がすっかり消え、開店前から行列ができたりしたそうのですが、その時点では、主に村民が利用するスーパーには普通にたくさんあったのです。
しかしその噂が伝わったのか、数日後にはそこからも消えてしまいました。

我が家では普段玄米を食べており、ある程度余裕を持って買い置きしている(玄米は白米より酸化しにくい)ので、不安は感じませんでした。
(そもそも私が酒飲みなので、そんなにたくさんお米を消費しないのもあるのですが…)
しかし「無い」と言われれば不安になるものです。
ただ、もうすぐ新米の時期ですし、少なくとも今年に関しては少し待てば大丈夫なのではないかと思い、焦らずにいることができました。

災害に備えることはもちろん大事ですし、今回のことで皆の備えが進んだのなら結果的にはよかったのかもしれません。
でもテレビのいうことをただ真に受けて、恐怖によって右往左往させられるようなことは避けたいものです。
メディアは人を怖がらせることも役割のひとつだと念頭においておくほうが冷静になれます。
人は恐怖や不安によって簡単にコントロールされてしまうのだということを、特にここ数年、目の当たりにしている気がします。
気をつけたいと思います。