養蜂関連のものを置いている小屋を整理していたら、「ハチミツソウ」のタネが出てきました。
そういえば何年も前に、ミツバチ関係のイベントの時にもらったのでした。
播くなら直播のほうがよい、育てるのは難しめ、というように聞いていて、いずれどこか場所を決めて播いてみよう、と思いながらそのままになっていました。
ところでそもそも、ハチミツソウってどんな花なんだっけ…と、今更ながら画像検索をしてみたところ…
「あれっ?これって…」とピンときて、外へ飛び出しました。
何年か前から、敷地の一角に生えていることに気づいた植物。
花はオオハンゴンソウに似ていて、葉っぱはキクイモのよう…
アプリで調べても「オオハンゴンソウ」か「キクイモ」と判別されるのですが、なんか微妙に違うんだけどなぁ…?と思っていた、謎のその花が、「ハチミツソウ」にぴったり一致でした。
「ハチミツソウ」の名前から、イメージとしては勝手になんとなく草丈の低いかわいらしい花を思い描いていたのですが、実際は、草丈1m以上、大柄で存在感があります。
今ちょうど咲いていますが、同時にオオハンゴンソウも咲いていて、遠目に見ると区別がつきません。
実際、周辺の他の場所でも見かけていて、オオハンゴンソウの変種(?)なのかな?でもそんなのあるのかな?といつも首をかしげていました。
Wikipediaによりますと
ハチミツソウ(蜂蜜草、学名:Verbesina alternifolia)は、キク科の植物の一種。別名「ハネミギク(羽実菊)」。
北アメリカを原産地とする。 養蜂の蜜源植物として日本に導入され、北海道、長野県など各地で定着が確認されている。
多年草で、草丈は最大1.8mほどにもなる。8-10月に、茎の上部に黄色の頭状花序を咲かせる。果実に発達した翼があり、別名の由来にもなっている。
…ということでした。
オオハンゴンソウと同様、外来植物なのですね。
蜜源植物として導入されただけあって「ハチミツソウ」とは。
きっと美味しいはちみつが採れるのでしょう。
オオハンゴンソウも、蜜源として優秀ではあるのですが、とにかく繁殖力がハンパなくて、村では駆除の対象になっています。
はちのわの敷地でも、広範囲にオオハンゴンソウが繁ります。
見た目には夏っぽいし蜜源にもなっていいと思って最初は咲くままにしていましたが、他の在来の植物を覆い尽くす勢いですし、草丈が高くて敷地内の移動の邪魔なので、惜しい気もするのですが今では花が咲く前に刈り倒すようにしています。
それでも翌年にはまたどんどん生えてきます。
根から取り去らないとダメなようで、かつてはありがたがっていたのに今では厄介者扱いです。
何か他の在来の蜜源植物に置き換えたい…と考えているのですが、いつになることやらです。
「ハチミツソウ」はどうなのでしょうか。
いつからこの地域に定着したのか不明で、今のところオオハンゴンソウに紛れて一部咲いている感じですが、繁殖力はいかほどなのかが少々気になります。
タネをもらった時に、育てるのは難しい、とは聞きましたが、北海道や長野といった場所のように、環境が合えば繁殖しやすいのかもしれません。
蜜源植物が増えることはうれしいのですが、本来育つべき在来の植物を負かして拡がってしまうようでは困ります。
少なくとも今のところ、ここの敷地内では一気に拡がっている様子はないので、コントロールできるのならば増やしてもいいかなとも思いますが、慎重にしないと、オオハンゴンソウの二の舞になりかねません。
…と思いつつ、さらに情報を追っていたら、「侵入生物データベース」(国立研究開発法人 国立環境研究所)に「ハネミギク(ハチミツソウ)」載っていました。
1961年導入、1980年頃から野生化とあります。
環境的には歓迎されない植物なら、残念ですが種を蒔くのは控えておいた方がよさそうです。
敷地のハチミツソウで小さなハチが1匹、花粉を集めていましたが、意外とミツバチは来ていませんでした。
まだ花蜜が出ていないのか、または少し離れたところにオオハンゴンソウが群生しているので、そちらに行っているのかもしれません。