「本物のはちみつ」「生はちみつ」…と言うけれど、いったいどうやって見つければいいの?と思われることでしょう。
売られているはちみつが「本物」かどうかを、判断する目安をご紹介します。

1)品質表示ラベル

原材料名(加糖、精製、異性化糖の文字がないか)や原産地などの確認。

2)値段

あまりに安いものは、避けた方が無難です。

3)表面にできる小さな泡の層

本物のはちみつに起こる現象ですが、100%ともいえません。

4)結晶

はちみつに白いツブツブが出来たり、固まったりするのは、花粉を核としてブドウ糖が結晶するためです。
はちみつは結晶しますが、これははちみつに含まれるブドウ糖の割合や花粉の量などによるため、そのスピードはまちまちです。
たとえばレンゲや菜の花のはちみつはブドウ糖が多いため結晶しやすいですが、アカシアのはちみつは果糖が多く、結晶しにくいのです。

4)色・香り

高温で加工したものは濃い琥珀色や茶褐色に変色し、焦げ臭いような香り。(ただし、ソバのはちみつなど、もともと色が濃いものもあるので注意)

5)透明度

本物のはちみつは、少しボンヤリ見えます。
透明なガラス瓶をとおして指紋まではっきり見えるようなはちみつは、はちみつ以外のもので増量されていたり、結晶しにくくするために花粉が取り除かれている可能性があります。栄養豊富な花粉もはちみつの大切な成分です。

…ただ、これで完全かというと、残念ながらそうとも言えず、本物のはちみつを見分けるのは難しいのです。

結論としては、
今のところ本物の、生のはちみつを手に入れる一番の方法は、信頼できる養蜂家から直接購入すること…になります。

いずれにしても、味が気に入るかどうかも大事ですので、ここは!と思うところの蜂蜜を食べ比べてみたりして、本物かつおいしいはちみつを見つけてください。

「はちのわ」のはちみつも候補に加えていただけると嬉しいです。

補足ですが、はちみつは結晶しても、品質には全く問題はありません。

結晶したはちみつは、容器のフタをとり、45度を超えないように湯煎をし、かきまぜながらじっくり溶かしてください。

結晶のまま、スプーンでけずってトーストにぬるなどしても美味しく召し上がれます。

2014.10

参考文献:
川島茂(2007)『ハチミツの「危ない話」』三五館


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